メーカを決めるまで

第1回 ああ、夢がムクムクと・・・



長野に土地を両親が持っている。もう25年以上前に知り合いから何故か、縁もゆかりもない場所に土地を買った。昔は親父が、いつかはそこに別荘を建てたいという夢を語っていた。大学生の頃、清里高原に遊びに行くと30分ぐらいでいけるその土地を、見に行ったことがある。その頃は、着くまで狭い道を通らねばならず別に何とも感じていなかった。私としては・・・
社会人になった頃、県道が広くなるので土地を一部売り、整地してもらった。県道が広くなり非常にアクセスが便利になったものだ。
その頃、時代はバブル絶頂期に向かっていて、清里の国道沿いにログハウスのモデルハウスがあった。親父とよって、当時はログハウスというかログキャビンを憧れをもって眺めていた。
北相木村でも間伐材を使った、ログハウスのキャンプ場を村のはずれに建設していて、そこで村の人とお茶を飲んだりして夢を語ったものだった・・・・
そして、その夢は10年以上の長きにわたって、叶うことのない夢だった。
どんなとき、去年の夏のある日のことでした・・・



第2回 旧山手通に罠が潜む



家から代官山まではタクシーで1000円ぐらいです。散歩をかねて昼飯を家族で食べに行くことも、結構ある街です。でも、一般の人みたいにおしゃれな街だから行くと言うよりも、近いから行くというのがいつものパターンでした。そして、そこに罠が潜んでいました。
旧山手通に面した場所に、BF社のロハウスの展示場があるのです。何気なしに家族で食事をしたついでに、のぞきに行きました。受付で資料をもらい、誰にガードをされることなく、自由にまわれるというのは良かったですね。
ラウンドカットやハンドヒューンのログハウスを見て回りました。罠はその値段ありました。20坪以上あるラウンドカット(いわゆるマシンカットの丸太)のログハウスが、表示されている金額では1100万円ぐらい何です。これなら、なんとかすれば建つジャン!私の奥深い心の底で悪魔のささやきが聞こえてきました。
しかし、物事はそう簡単にはいかないものなのです。寒冷地やら斜面やら・・・その他諸々の条件を事務所に待っていた営業の人に話すと、あれよあれよという間に・・・・・金額が上がっていくのです。やはり、世の中そう簡単にはできていないようです。
ただ、少し狭い物件であれば、1500万ぐらいで建つことがわかり、心の中の悪魔がささやき始めたのでした。



第3回 まずは知識を増やすことから



そういうわけで、悪魔のささやきを打ち消すことができない私は、色々な情報を仕入れることにしました。時、夏もまっさかりの頃です。
まずはお金のかからないインターネット、そして雑誌です。本屋に行ってアウトドアとかのコーナーを見ると、そこに私にぴったりの本があるではないですか。”夢の丸太小屋 9月号”が私のログハウスへの入門書となりました。じっくりと広告を見ます。もちろん、一カ所だけ見た値段との比較というか私なりの値段に対するリサーチですね。そして、もちろんHPがある会社はすかさずチェックです。
そして、インターネットを駆使してというか、インターネットから、まずは資料請求です。資料請求をしないと雑誌の情報や広告では、いまいち詳しくわからないので、まずは資料を集めてみることにしました。そうですね、その数、ざーっと10社ぐらいでしょうか。
この頃、結構仕事が忙しくてですね、かなりテンパッているんです。それもあって、どかかに逃げ道が欲しいというのもあり、ログハウスを調べることに一生懸命になったんです。
待つこと、3日から一週間。次から次と資料が集まってまいりました。



第4回 実現へ向け着々と



送られてきた資料を比較検討。段々と自分が欲しい広さと値段との相関関係が見えてきました。しかし、資料一つとっても、メーカー毎に色々と差があって勉強になります。ある程度の広さと、値段があればこちらの希望に添うかどうかがわかるし、その資料だけでこのメーカーとは無理なのかなあと感じさせるものもあります。
基本的には昔、夢に見た丸太小屋、いわゆるハンドカットのログハウスが希望だったのだけど、この頃、雑誌やその資料などを見ると、やはり、マシンカットにするしかないのかなあ・・・と言う感じでした。でも、B社の展示場でみた、マシンカットの丸太やDログという外側が丸い材ならば、結構いい感じなのではと考え始めました。
そして、資料を希望したメーカーから営業電話も家にかかってくるようになってきました。時はすでに夏を過ぎ、残暑厳しき9月に入りました。前にも書いたように、仕事は色々やばい状況だったのですが、少し落ち着いてきてます。また、妻が5月に妊娠したのですが、すぐに危険な状況になり、少し安定はしたのですが無理できない状況が続いており、公私ともに大変な夏を過ごしたのでした。この厳しい夏を乗り切ったのも、偶然復活したログハウスの夢のおかげではないでしょうか。
資料や本を読んだ感じで、やはり別荘を建てるメーカーは、近くの業者が良いだろうと言う感想を持ち始めました。そして、電話の応対や資料内容(写真とか、もちろん値段も大事)から9月の連休中に、同じ南佐久郡本社があるHB社の物件を見に小淵沢まで行くことにした。ついでに、最近2年間足を運んでいない、北相木村の土地を見に行くことにする。ここでもインターネットを利用して、北相木に近い海ノ口の温泉に宿を予約する。





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